Dr.高須幹弥の痩身講座

2016年4月22日更新

本当に効くダイエット法はどれ?(後編)~ファスティングから糖質制限ダイエット~

ダイエットにお悩みの患者様からよく聞かれる、おすすめのダイエット法について、2回に分けてお答えします。今回は後編です。

世の中にあふれるたくさんのダイエット方法。患者さんからも「効果があるのですか?」とよく聞かれるので、それらのメリットとデメリットを解説していきましょう。


高須幹弥 医師

  1. 断食ダイエット(ファスティング)

    ファスティングとは、いわゆる断食(絶食)をする方法です。「食べない」ということは、カロリーを摂取せず消費するだけですから、痩せるのは間違いありません。しかし、それで美しく痩せるかと言うと、僕は体にも美容にも良くないと考えます。

    ファスティング(絶食)をすることによって、頭が冴えると言ったり、体調が良くなると言ったりする人もいますが、医学的に考えるとデメリットのほうが多いでしょう。食べないということはそれだけ飢餓状態が続くということですから、次に食事をしたときに、とても脂肪を貯め込みやすい体になってしまうのは否めません。

    また、食事をしないことで腸内細菌のバランスが悪くなり、体調に悪影響が出ることもあるでしょう。ですから、ファスティングをすれば一時的に痩せることはできるけれど、無理してやる必要はないと思っています。

  2. パーソナルトレーニング

    最近よくテレビCMをやっている「ライザップってどうですか?」と聞いてくる患者さんは非常に多いです。実際、僕のクリニックに脂肪吸引や脂肪溶解注射で通っている人も、ライザップと併用して通っている人も相当数います。

    結論から言うと、ライザップについては、真面目にやれば必ず痩せると僕は考えます。僕自身はライザップに通ったことはありませんが、通っている患者さんから聞いたところによると、パーソナルトレーニングで個別に栄養指導、運動指導をしてくれるそうですね。それはたとえるなら、入院して徹底的に管理されるのと同じことです。食事はこれだけしか食べちゃダメ、これだけは必ず運動しないといけないと徹底的に管理すれば、それは必ず痩せますよね。

    人によっては、ライザップのトレーニング方法を見て、フォームが間違っているとか、体重バランスが悪いとか、お金儲け目的でわずか数週間や数ヵ月間の講習を受けたようなやつがトレーナーとしてやっているから三流だと言う人もいますが、リンゴダイエットのように目茶苦茶なダイエットするよりは、はるかにましでしょう。

    ただ、お金をたくさん払わないといけないというのと、徹底的に管理されるというのが、デメリットと言えなくもないです。自分を律することができない、ちょっとだらしない人、誰かに管理してもらわないと、つい、つまみ食いしちゃう人なんかは、高いお金を払ってライザップに行き、痩せるといいと思います。しかし、「行くのをやめたらまた太っちゃいました…」という人も少なくないので、一生ライザップに高いお金を払って通い続けて、徹底的に管理してもらわないといけないよう注意してください。

  3. 家庭用腹筋マシン

    テレビCMをやっているもので言えば、「ワンダーコアってどうですか?」とも、よく聞かれます。ワンダーコアは、バネの力を利用して腹筋を鍛える家庭用のトレーニングマシーンです。知り合いの家にあったので、使ってみたことがありますが、悪くないなと僕は思います。ただし、あれは腹筋を鍛えるだけであって、ダイエットとは直接関係ありません。

    よく勘違いしている人がいますが、「腹筋を鍛えればお腹周りが痩せる」というのは大きな間違いです。医学的に賛否両論はありますが、腹筋をすればお腹周りの脂肪が落ちるということはありません。正しい食事制限、正しい運動療法して、体重を落とせば全体的に皮下脂肪や内臓脂肪が落ちてお腹周りも痩せる、というのはあるものの、腹筋運動だけしてお腹が引き締まったり脂肪が落ちたりすることはほとんどないのです。

    そのため、ダイエット効果はあまり期待できませんが、バネの力で、広い可動域で腹直筋を鍛えることができるので、腹筋を鍛えるマシンとしては悪くないでしょう。

  4. 低インスリンダイエット
    低インスリンダイエットとは、なるべくインスリンを出さないようにするという方法。白米よりは玄米、また、普通の白い食パンよりは全粉粒の食パンを食べると、血糖値が上がるスピードがゆるやかになり、インスリンがゆっくり出てきます。そうすると血糖値を比較的長く、高い状態に保つことができるので、お腹がすきにくくなるというメリットもあります。つまり、低インスリンダイエットは、医学的には正しいダイエット方法と言えるでしょう。
  5. 低炭水化物ダイエット

    最近流行っている、いわゆる糖質制限ダイエットのことです。糖質制限については賛否両論ありますが、僕の考えとしては、「糖質は0(ゼロ)にしなければ問題ない」と思っています。本当の糖質制限ダイエットは、アトキンス先生というアメリカの医師が考えたもので、炭水化物を制限するほか、糖質を含むニンジンやごぼうなどの野菜もNG。とにかく徹底的に糖質を摂らないという方法です。

    しかし、糖質を摂らないと、筋肉にグリコーゲンがたまらないため筋力が落ちますし、筋力トレーニングをしても、筋肉を太くするのに不利だというデメリットがあります。また、糖質の量を落とすということは、その分のカロリーをたんぱく質と脂質で摂る必要があるわけで、そうすると脂質の量が増えすぎる傾向にあり、それによって心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるというデータも最近出てきています。そのほか、脂肪を摂りすぎることによって、乳がんとか大腸がんといった癌ができやすくなることも考えられます。

    今はまだ糖質制限ダイエットを本格的に行う人が増えて間もないため、それによってがんが増えたという報告はありませんが、今後、乳がんや大腸がんができやすくなるリスクがあるのでは、と懸念しているところです。

そのほか、「サウナや半身浴はダイエットにいいですか?」と聞かれることも多いですが、サウナや半身浴で大量に汗をかけば体重は必ず落ちます。しかしそれは、汗を流して水分が出て行っているだけであって、カロリーはほとんど消費していませんし、脂肪が燃焼しているわけでもありません。しいて言えば、血流が良くなって代謝が良くなるので、多少脂肪が燃焼しやすくなることはありますが、ダイエット全体から考えればほんのわずかな手助けになるかな、という程度です。したがって、ダイエットの効果はほとんどないと言えます。ちなみに、ビリーズブートキャンプやダンスDVDのようなエクササイズプログラムも同じような感覚です。頑張って運動すれば消費カロリーが増えて、ダイエットになるけれど、たくさん食べてしまえば太るわけだし、せいぜいダイエットの手助けにはなるのでは…という程度と捉えましょう。

これで大体、最近流行っているダイエット方法について、ひと通り説明できたと思います。前回の最初にも話した通り、これからもいろいろなダイエット法が出ては消え、出ては消えするでしょうが、いちいちそれに食いつかないようにするというのが、もっとも大切なことです。それにお金を払って喜ぶのは、それで儲けた人だけです。さまざまなダイエット方法が出てくるけど、9割はゴシップだと思って問題ありません。

ダイエットには正しい食事療法、正しい運動療法というセオリーがあるものです。それについては追々詳しく説明しますので、お楽しみに。

このコラムのポイント

  • 話題になるダイエット法の9割はゴシップである。
  • ダイエット法にはそれぞれメリットとデメリットがある。正しく認識して、美しく痩せよう。

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