アフターケア

脂肪吸引は身体への負担を伴う施術なので、術後のアフターケアはとても重要です。脂肪吸引の効果をしっかり実感できるようになり、身体が術前の健康状態に回復するには、ある程度の日数がかかります。その間に気をつけること、行ったほうがよいことなど、できるだけ早い回復や美しい仕上がりを導く方法をご紹介していきます。

術後の様々な症状について

脂肪吸引を受けた後は、身体が回復しようとするためにいろいろな症状が出てきます。時間の経過とともに症状も移り変わるのですが、すべての症状が完全に治まるまでには約半年要するといわれています。症状の出方や出る時期・期間は術式や吸引量、体質的な個人差、さらには脂肪吸引機器の性能や医師の技術によっても変わってきますが、脂肪吸引を検討するときの目安にしてください。

また併せて、回復期に出てくる各症状のケア方法も提案します。

[回復過程にみられる主な症状と出現する時期(スムースライポサンクション法の場合)]
痛み 1〜2週間程度
腫れ・むくみ 1〜2週間程度
内出血 2週間程度
しびれ 数日〜2週間程度
かゆみ 3ヶ月間程度
色素沈着 3ヶ月間程度
硬縮 7日前後〜3ヶ月程度
たるみ 1ヶ月後〜3ヶ月程度
傷跡 1ヶ月後〜6ヶ月程度
水分が溜まる 3週間程度

*いずれも個人差あり。
*スムースライポサクション法は身体への負担が少ない先端の脂肪吸引といわれており、他の術式では全般的に症状が強く・長くなる傾向があります。

具体的な症状とケア方法(スムースライポサンクション法の場合)

痛み

麻酔が切れてくるとともに、徐々に痛みが出現。術後数時間後くらいから強い筋肉痛に似た痛みが出始め、1週間程度で軽い筋肉痛程度の痛みに変わり、徐々に感じなくなっていきます。

・「痛みに対する」ケア方法
鎮痛剤を飲むことでかなり和らぎますが、痛みがそれほどひどくなければ飲む必要はありません。鎮痛剤を飲んだ場合は薬で痛みが抑えられていることを理解し、早く回復させるにはできるだけ安静を保ち、睡眠や食事などに気を配った規則正しい生活をすることが大切です。

腫れ・むくみ

腫れは吸引部位の周辺が炎症により熱をもったように感じられ、むくみは麻酔液などの影響で水分が停滞してふくらんだように感じられる症状。術後1〜2週間程度のピークの間は術前より太って見えてしまう場合もあり、また冷え性の人はむくみが長引く傾向もありますが、一時的なので心配はいらないでしょう。

・「腫れ・むくみ」に対するケア方法
腫れ・むくみを早く落ち着かせるには、サポーター(圧迫下着)の着用のほかクリニックの指導をしっかり守ることが大切。また腫れにはアイシングなど幹部を冷やす、むくみにはマッサージなどでの血行促進や水分の循環を良くするための十分な水分補給が効果的です。

内出血

程度の差はありますが、必ず起こる症状。脂肪の吸引量が多いほど出やすい特徴があり、医師の技術力によっても大きく左右されます。症状はサポーターで圧迫固定していない部分に起こり、術部より下方に出やすくなります。軽い内出血の場合は術後10日程度、強い内出血の場合は4週間程度、平均すると2〜3週間で引いていきます。また上半身より下半身の方が長引きやすく、冷え性やむくみやすい人も長引く傾向にあります。

・「内出血」に対するケア方法
血行を促進することで多少は早く引く可能性があります。幹部を冷やさないように注意し、湯船にゆったりつかる、ストレッチをするなどで血行を促進。術後1週間程度が過ぎて身体が安定してきたら、軽いマッサージを加えましょう。

しびれ

圧迫固定が強すぎたり、術後のむくみなどによってジンジンしたような感覚が起こることがあります。また施術で神経を傷つけてしまった場合には、しびれが長引いてしまいます。
不安を感じたらすぐにクリニックへ相談してください。

・「しびれ」に関するケア方法
まず圧迫をゆるめ、むくみケアのためにマッサージなどで血行を促しましょう。

かゆみ

施術でダメージを受けた皮膚が、術後の圧迫などの刺激で炎症を起こすとかゆみが発生します。かゆみが長期化すると水ぶくれができ、色素沈着を招くこともあります。

・「かゆみ」に関するケア方法
かゆみを感じたり、赤くなっている場合は、圧迫の方法を変えたり、ゆるめてみましょう。圧迫しないことが良い場合もあるので、不安を感じたらすぐにクリニックへ相談してください。

色素沈着

かゆみと同じで術後の圧迫刺激で起こることがあります。赤みが引いた後に茶色くなるのが色素沈着で、ニキビ跡が茶色く残るのと同じような理由です。時間が経つと薄くなることも多いですが、そのままシミのように残ってしまう場合もあります。

・「色素沈着」に関するケア方法
色素沈着は日焼けで悪化するので、UVケアを入念に。またクリニックで美白剤を処方してもらうなど、より積極的なケアもおススメします。

硬縮

吸引部分が硬くぼこぼこと感じる症状で、術後7日前後頃から起きてきます。体内で脂肪がなくなった部分の隙間や組織を修復しようとするために起こる現象で、身体が回復に向かっている証ともいえます。このまま凸凹になってしまうのではと心配になるかもしれませんが、脂肪吸引の失敗でよくいわれる凸凹と異なり、硬縮は約3〜6ヶ月かけて徐々に滑らかになっていきます。

・「硬縮」に関するケア方法
硬縮は傷が治る過程に必要な症状で時間とともに徐々に消えていきますが、違和感を早く解消し、より美しい仕上がりにするには、マッサージやストレッチなどを行うのがおススメです。

たるみ

筋肉と皮膚の間にある脂肪細胞が少なくなるため、皮膚のハリがなくなったと感じることがあります。年齢や吸引量、そして医師の技術力にも関係する症状で、軽度であれば自然に回復していきます。

・「たるみ」に関するケア方法
充分な保湿をこまめに続けてみましょう。それでもハリが戻らなければ、手術で修正することもできるので、医師に相談してみてください。

傷跡

吸引口の色素沈着と皮膚の盛り上がりが傷跡の2大特徴。いずれも時間とともに目立たなくなっていきますが、体質やライフスタイルなどで残りやすい場合もあります。

・「傷跡」に関するケア方法
傷跡は動きの大きな部分や摩擦による刺激などで目立ちやすくなるので、こするなど強い刺激を与えないことが大切。色素沈着はUVケアを入念にし、美白剤の使用も考えましょう。傷跡が治りにくい体質の場合は、軽減する薬や注射もあるので、医師に相談してみてください。

水分が溜まる(リンパ液貯留)

脂肪をとった部分には、水分(リンパ液)が溜まりやすくなります。少ない場合は自然に回復しますが、多すぎるとしこりや感染症などの原因になることも。体質の他、吸引量が多いほど溜まる水分も多くなる傾向があります。

・「水分が溜まる(リンパ液貯留)」に関するケア方法
自己判断や自己流ケアは危険です。リンパ液貯留と診断された場合は、通院で定期的にリンパ液を抜き取る施術を受ける必要があります。

術後の生活で気をつけること

回復期に現れる様々な症状、そのひとつひとつに対処することも大切ですが、基本となる生活でもいろいろと注意点があります。特に気をつけたい運動とシャワー・入浴、そして脂肪吸引後に欠かせない圧迫固定(サポーター)について紹介します。

■運動

施術当日から抜糸までの約1週間
激しい運動は吸引部への負担が大きくなったり、血行が良くなることで腫れや痛みが強くなることがあるためできるだけ避けて。むくみケアのためのマッサージなども、この期間は控えましょう。短い距離を歩く、一般的な家事をする、事務仕事をする…などの軽い動きなら問題はありません。

1週間後頃から
抜糸が終われば、軽い運動をスタートしても。ウォーキングや吸引部位以外のエクササイズ、短時間の簡単な筋トレなどから始め、腫れや痛みの状況をみながら、無理せず徐々に身体を慣らしていきましょう。

2週間後頃から
痛みや腫れも落ち着いてくるので、吸引部位のエクササイズも大丈夫。ですが、やはり身体と相談しながら無理のない範囲で行うことを忘れずに。

4週間後頃から
ほぼ身体は安定しているので、普段通りの全身エクササイズやスポーツなどを楽しめるようになります。

■シャワー・入浴

施術当日から3日間
吸引口の傷跡の回復を良好にするには、できるだけ濡らさないようにすることが大切。傷跡を濡らさなければシャワーは可能で、施術部位以外の部分浴も大丈夫です。血行が良くなると腫れや痛みが出やすくなるため、身体が温まり過ぎないようにシャワーや部分浴をするようにしましょう。

4日目以降抜糸まで
この頃には傷が塞がっているので、濡らしても大丈夫。石鹸やボディソープも使用できますが、ゴシゴシ擦るのはやめてください。また、全身を湯船につかる入浴は、念のため避けるのがよいでしょう。

抜糸後から
抜糸が終われば、全身を湯船につかる入浴も大丈夫。特に配慮することのない、いつも通りの入浴ができるように。

■圧迫固定(サポーター)

目的と着用期間
脂肪吸引の術後は、施術部位を圧迫固定するためにサポーターを着用します。この目的は、腫れやむくみ、水が溜まるといった症状を緩和すること。また、仕上がりをより美しくする狙いもあり、術後最低1ヶ月、できれば3ヶ月の着用が望ましいとされています。シャワーや入浴の際、その他どうしてもというときは外してもよいのですが、できるだけ1日中着用するのがおススメ。なるべく長時間つけておく方が、術後の回復が早くなります。

サポーターの種類
ご自身が普段使っているものや包帯などで代用しても構わないのですが、医療用として開発された施術部位に適した様々なタイプ(ガードル、ウエストニッパー、二の腕用インナー、ストッキング、フェイスバンドなど)があります。通常、各クリニックで求めることができ、術後1週間の貸し出しも行っている場合もあります。

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